恐怖の寺山修司記念館

恐山に向かう途中、三沢を通ると寺山修二の壁画や看板が目に付いた。ここは彼の故郷とのことで、予定はしていなかったが記念館に立ち寄ることにした。

■開館時間 9:00~17:00 ■休館日 月曜日 ■所要時間 1時間半程度

三沢市に立ち寄る

三沢の街はガランとして素通りしそうになったけど、テラヤマロードなるものを見つけ足を止めた。至る所に寺山も名前が掲げてあり、かなり寺山推しだ。記念館の看板を見つけて立ち寄ることにした。

三沢市寺山修司記念館

建物は現代的なつくりで、ちょっとしたお化け屋敷に入ったような独特な寺山ワールドが演出されていて面白い。

「書を捨てよ町へ出よう」直筆の題字と台本があったり、マニアにはたまらない。

外に出るとステージがあり壁面に詩が貼り付けてあったり林を散策出来るようになっていたりして、寄り道程度のつもりが、なかなか見ごたえがあり長居してしまった。こんな辺鄙な場所にこんな奇抜な記念館を建てるなんてがんばったなというか、寺山修司の熱狂的なファンだったらここまで来るだろうけど、結構冒険だったはず。

私は彼の本を読んだことがあって好きだったし、学生時代に「書を捨てよ町へ出よう」の映画を観た時の衝撃は忘れられない。偶然通りかかっただけだけど、面白い場所に来られて良かったなと満足感を持って展示室を出た。

しかし本番はここからだった。

展示室を出ると、寺山修司の書籍なんかが閲覧出来るちょっとした休憩スペースがあり椅子に腰掛けた。するとテレビがついていて、著名人のような人物が寺山修司について何か話している。評論家かなと、よくよく見てみると、その人物は寺山の同級生で、子供の頃彼をいじめていたのだそう。どのように嫌がらせしたのかを語っていた。全く悪びれる風はないように見えた。ずっと鬼をさせたれ続けたかくれんぼ。それをモチーフにしたであろう映像も流れ、それもとても怖かった。寺山は学校を卒業した後、二度と三沢には戻らなかったそうだ。

その同級生は寺山のことを三沢の有名人として誇りに思うと言っていた。ゾッとした。この動画は開館中エンドレスで流れていて、おそらく今もずっと毎日毎日流れているのだろう。

いじめ、ダメ、絶対。

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