月初めの1日しか公開されないアルメニア正教会。ここで配られる鍵に願いを込めてキリストの絵に触れると願いが叶うのだとか。願いが叶ったら甘いものを持って参拝者に配るのだそう。
アユンビリキリセシ(Ayin Biri Kilisesi)
入場料 無料 鍵 1TL/1個 閉館時間 17:30頃 所要時間1時間
宿を出たのが16時を過ぎていたので、もうやってないんじゃないかと不安だったが向かった。
人気のない道を通り、本当にこんな所に名所があるのかと心細くなったが、そろそろ目的地という所で大行列が出来ていたので一安心。Google Map通りに行けば大丈夫。

1月1日が一番混雑すると聞いてはいたが、やはり長蛇の列。最後尾にいた女性に「これって鍵の列だよね」と確認し並ぶ。予想通りトルコはの冬は寒い。入り口付近でキーホルダーのようなチャームが売られており見ていると、「これは買わなくてもいいのよ。鍵は中で販売されているからね」と前のおばちゃんが親切に教えてくれる。やっと門をくぐると更に行列。

神頼みはどこも一緒なんだな。やっと鍵までたどり着く。小銭を持ち合わせてなかったから、賽銭方式だったらどうしようかと内心ひやひやしていたが、お金を渡すとお釣りをくれた。1個手に取ると、1個でいいの?1個ね?と念を押されたので、複数でもいいのかと2個購入。

その後はイコンの行列へ。近くにいたおばちゃんたちが、なにやらいろいろ教えてくれるがトルコ語で全く分からない。すると若いお姉さんが、「この列の先に聖水があるのよ」と英語で教えてくれた。

皆、鍵を手にイコンの絵を縁取るように何度かなぞったり、鍵を開けるしぐさをしながら願い事をしている。文字を書いている人も。私も真似してやってみる。皆本当に熱心で、冷やかしで来た私は少し居心地が悪く感じたくらいだ。

地下にある聖水までたどり着いた。ペットボトルに入れたり、顔を洗ったりしている。私も顔にぴちゃぴちゃと付けてみた。

その横の洞窟のような場所に十字架が置かれており、この狭い空間が神聖な場所だと感じさせる。みんな、キリスト像に何を想っているんだろう。

2階に上がると神父さんの前にまた列が。一人ずつ祈ってもらえるようなので、さっそく並ぶ。トルコ語で何か話しかけてもらったが理解できず、

「I’m from Japan」
「Don’t worry. Be happy」
そう言ってにっこり微笑むと、袈裟のような帯を私の頭にかけ、何かを唱え始めた。その帯の下に入るとジャスミンのようなお香の香りが包まれ、外部の音が遠くなり静かな気持ちになる。
周りを見ると、どうやら私が最後だったよう。鍵待ちの列もなくなり、そろそろ店じまいのようだ。17:30。辺りが暗くなってきた。
神頼みなんて無意味だってもういい加減わかってるよって思ってたけど、まあ嫌いじゃないよね。今年もいい年にするぞー。
帰り道にある有名なトルコ ドリンク、ボザ(Boza)を飲んで帰ろうー
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