2019/Jan/1 ~ 2019/Jan/6
ローカル銭湯で現地のおばちゃん(おっちゃん)と交流しよう!
トルコにはハマム(Hammam)という公衆浴場があります。日本のように湯舟はありませんが、大理石の台で岩盤浴をしながら垢すりとマッサージをしてもらえます。(男女は完全別室です。)お湯は豊富にあるので内部はミストサウナのよう。大理石の上に仰向けにゴロンと横になると、昔ながらのドーム型天井から光が差し込み、ミストを照らし幻想的な空間が広がります。体もポカポカ、気持ちが良くて思わずうとうとしてしまいます。地元の人たちの楽しげなお喋りも賑やかで楽しいです。
基本的な流れ
個室(鍵付き)で着替え → 湯浴みで体を温める → 垢すり → マッサージ → シャンプー
その後はサウナや岩盤浴で自由にゆっくり出来ます。着替えも含めて1時間あれば十分楽しめます。

ベンチもあって休憩も出来ます。鍵もかかるので安心。干してあるタオルを体に巻いて入ります。

大理石は熱くて気持ちがいい。(たまに冷たい時もありますが。。)
地図を見てみるとハマムの表示が結構あるので、気になった所に行ってみるのも面白いかもしれません。今回は私がトルコで実際に行ったお勧めハマムを4箇所ご紹介します。
イスタンブールの中心地にあるお手軽ハマムKadirga Hammam (Istanbul)
Kadirga Hammam (Istanbul)
料金 70TL(1400円)(垢すり、マッサージ込み) 閉店時間 21:00

タオルにくるまったホクホクのトルコ男子たちを横目に女性ハマムへ案内してもらえます。
立地よし、雰囲気よし、値段も手ごろで、イスタンブールで手軽にハマム体験をするならここがオススメ。
イスタンブールの観光地の中心スルタンアフメト地区にあり、私の泊まった宿からも徒歩圏内でした。雰囲気も観光用の媚びた感じは一切なく、豪快なおばちゃんとの(おそらくおっちゃんとも)交流も出来ます。
初ハマムだったので、着替えの際に
私「ブラはとるよね?」とジェスチャー。
おばちゃん「イエス。取るよ」とジェスチャー。
私「パンツは履いたままだよね?」とジェスチャー。
おばちゃん「エブリシング!ハハハ!」
ということで、全裸での入浴でした。体が温まったらいよいよ垢すり。
伊東忠太いわく「例えようのない気持ち良さ」
わかる。わかるよその表現。ぐゎしぐゎしと力を込めて擦られるけど、痛くはなく心地いいこの感じ。気づけば体中消しゴムのカスだらけ。
終盤は歌も一曲披露してくれる陽気なおばちゃんたち。アンタが終われば帰れるのよって感じだったのかも。にしてもさっきから私の手、思いっきりおばちゃんのおっぱいにあたってるよ〜。
最後シャンプーして終わりかと思いきや、シャンプーのボトルをどんと置かれ、あとは自分で洗ってね〜と言われて終了。サウナもあったので時間があればもっとゆっくりしたかったな。
カッパドキア、ギョレメに来たらここ
Elis Turkish Bath (Cappadocia、Gyoreme)
料金 150TL(3000円)(泥パック、垢すり、マッサージ込み) 閉店時間 22:00

カッパドキア観光でギョレメに宿泊した際はここ
ハマムではなくターキッシュバスという店名、料金からも分かるように、いわゆる観光用といった所です。受付も男女一緒のホテルのようなカウンターがあります。あの独特のハマムの雰囲気とは少し違いますが、受付では英語も通じますし、スーパー銭湯のような鍵付きのロッカーもあるので荷物の心配もありません。バーもあったので、カッパドキアツアー終了後、ご飯を食べてからゆっくりするのもいいかもしれませんね。中心地にあるので移動も徒歩可能。ここは宿に言うと割引してもらえます。
一応パンツ確認すると、ジェスチャー付きで「パンティパンティ」と言われたのでパンツ着用です。パンティって世界共通語なんですね。

着替えた後、お姉さんに言われるまま座ると、顔に刷毛で泥を塗られてびっくり。そういえば確かに料金プランにあったような。このパックがめっちゃお肌ツルツルになりました!塗り終えると次は日本にもあるようなサウナに通され、15分砂時計で計ります。顔の泥を落としたらお次は岩盤へ。ここの大理石はとても大きかった。お姉さんが石鹸を泡立て、お手製の布の袋に入れ、たっぷりと空気を含ませふわっふわの泡を作ってくれます。それをうつ伏せになっている私の背中へ、もふもふもふ~っとかけてくれます。
わ~〜ぶ厚い泡の毛布や~〜めっちゃ気持ちいい〜〜ここの泡はナンバーワン〜
と泡に包まれ幸せな気分に。そのままマッサージされ、その泡でシャンプーされます。終始もこもこ。が、、、この泡シャンプーが恐ろしくキシむのです。髪の毛が全部固まったようにゴワゴワのギシギシに。。。こんなこともあろうかと、持参したシャンプーとリンスで洗い直し、事なきを得ました。ここに関してはリンスだけではなくシャンプーも必須です!シャワーを出たらチャイを出してくれました。閉店まで1時間ほどあったのでゆっくりしようと思ったら、私が最後の客だったようで、お店のお姉さんたちもさっさとシャワーを浴びて、私の着替えを待っていて、靴を履いていたら電気を消された。。
ま、いいけど。
帰りは21時くらいでしたが、街のレストランは混雑しており、お土産やさんやキオスクもまだ開いていたし、歩いて帰りました。途中キオスクでビールでも買おうと思ったら売ってなかったけど、店員さんはウィスキー飲んでベロ酔いでご機嫌。勤務中なんじゃ。しかもイスラム教徒なんじゃ。同僚も苦笑い。

そんなカッパドキアの夜が更けてゆきました。
実は行く予定だったハマムはこちら。休みだったので残念でしたが私の嗅覚的にはかなり良さそうなので次回はここに行こう。
Tourist Hotels(Cappadocia、Gyoreme)
料金 150TL 時間 HP参照
ギョレメの中心地から徒歩20分程度です。無料送迎サービスもあるようです。せっかく歩いて行ったのに休業だったので、確認してから行きましょう。到着前5分程、人通りがなく怖いと感じたので、タクシーを使ってもいいかもしれません。ワンメーター程度なので。
オスマントルコの歴史を感じながら入ろう
Sokullu Hammam(Edirne)
料金 60TL(1200円) 閉店時間 ~17:00

エディルネにある15世紀に巨匠ミマール・シナンが設計したハマム。歴史を感じたいならここ。
他のハマムに比べて壁の装飾が凝っています。星型の天窓も多く、昼間だったこともあり一段と幻想的な世界が広がります。およそ500年前、オスマントルコ時代に出来たお風呂だなんて、はぁ〜歴史を感じながらの垢すりなんて贅沢〜。
地元の人が多く、私も一緒にお喋りしながら湯浴みです。一人のおばちゃんが私に向かって何かを一生懸命話して来ます。すると横にいたお姉さんが私を指差し「ビューティフォー」と何度も言って来たのです!おばちゃんありがとう。それを聞けただけでも来た甲斐があったよ〜!
絶品気持ちのいいハマム
Cavus Hammam(Istanbul)
料金 70TL(1400円)コーヒーマッサージ追加20TL(400円) 閉店 20:00


常連風のお婆ちゃんと孫が仲良く入って行くのに安心してついて行ったら店の人だった。
中心地から少し離れるけど、本当に気持ちよくなりたいならここ!
ハマム全般の口コミだと、雰囲気重視でマッサージはちょっとなでる程度と書いてあることが多いです。が、ここはちゃんとツボに入った、しっかり力の入ったマッサージをしてくれます。時間も長め。コーヒーマッサージもあります!岩盤も熱くて気持ちがいい。サウナもあり、2時間ゆっくりしてしまいました。
おばちゃんは、ジュンコさんという日本人がよく来て、ネットでここを紹介してくれたと言っていました。ジュンコさんはトルコ語も上手なんだそう。おそらく私の見た口コミはジュンコさんでしょう。ありがとうジュンコさん。とっても気持ち良かったです!大満足!
コーヒーマッサージとは
コーヒーの粉を擦り込みながらマッサージをしてくれます。スクラブマッサージの様な感じですね。おばちゃんいわく、肉割れが消えるのだとか。20TL(400円)上乗せしただけなのに、しっかり全身マッサージしてくれます。顔まで!コーヒーの油でしょうか、しっとりします。コーヒー豆をゴリゴリする刺激的なものを想像してましたが全然違いました。
※注意 パンツは処分してもいいものか、黒色のものをご用意下さい。私の薄ピンクのパンツはカビたようになってしまいました。
ハマム注意事項
替えのパンツを持参すべし
基本的にパンツ着用です。濡れてしまうので替えは必須。
シャンプー、リンス、洗顔、化粧水等は持参すべし
リンスはありません。顔も体用の石鹸でやシャンプーで洗われますので気になる方は持参した方が無難。ドライヤーはあったので真冬でも湯冷めなどの心配はありません。
閉店1時間前には入店すべし
おそらくどのお店も閉店1時間前くらいが最終受付です。1時間あれば体験としては十分ですが、閉店間近に帰り支度をしていると、かなりせかされますので2時間前までの入店をおすすめします。まあ、他にお客さんがいなければ2時間前の入店でもせかされますけど。サービス自体は1時間前の入店でも雑になるということはないのでご安心を。
昼間に体験すべし
ドーム天井から差し込む光がミストを照らし、ぼーっと夢心地になれるのはやっぱり昼間でしょう。
ハマムまとめ
聞いていたような、お湯を顔面めがけてぶっかけられたりという激しいことは全くなく、期待通りのローカル感を味わえました。大満足。マッサージには期待しないで行くのが良いでしょう。
自分で探してエイっと入ってしまうのも面白い体験が出来ると思います。観光客の少ない所の方が断然地元感を味わえます。その際は男女の入り口が全く別になっている所にしましょう。それが伝統的なハマムの作りのようです。日本の銭湯と同様、年々ハマムは減少しているそうです。なくなってしまうのは寂しい。みんなトルコに行ったら体験して帰りましょう!
以前私の地元のローカル列車がなくなる前に掲げていたスローガン。
「乗って残そう栗原電鉄」
ごもっとも。今もイベント列車としてたまに走っているそうな。
「入って残そうローカルハマム」
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